【2023】ディープラーニング用サーバーおすすめメーカー15選!選び方のポイント

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ディープラーニングサーバー

近年、ディープラーニング需要の高まりから、様々な企業からディープラーニング開発環境向けの高性能サーバーが提供されています。これからAI事業に参入する場合には、どのようなメーカーがあるのかご存じでない方も多いのではないでしょうか?

今回は、ディープラーニング用のサーバーのおすすめメーカーを15社解説します。また、ディープラーニング向けサーバーを低コストで導入できる「M:CPP」も紹介します。

ディープラーニング用のGPUサーバーとは

ディープラーニング用のGPUサーバーとは、ハイスペックなGPUを複数枚搭載できるサーバーのことです。

ディープラーニング用サーバーのGPUは、AIの計算処理に特化した「Tensorコア」が100基以上搭載されているものや、1万基以上のCUDAコアが搭載されているものが多くあります。また、CPUは「AMD EPYC 7003シリーズ」や「Intel Xeonシリーズ」など、サーバー向けのものが採用され、ストレージも1TB以上の大容量タイプが大半です。

したがって、ディープラーニング用のGPUサーバーは、GPUにはもちろんのこと、CPU・ストレージ・メモリなど関連するPCパーツすべてにおいて最高レベルのものが採用されているサーバーと言えます。

ディープラーニング用のサーバーのおすすめメーカー15選

ここでは、ディープラーニング用のサーバーを提供するおすすめ企業を15社解説します。それぞれの企業では、サーバーの種類はもちろんのこと、アフターサポートや導入サポートなど、提供されるサービスも異なります。

各企業の概要や提供サーバーの構成、各種サポートを紹介するので、ディープラーニング開発用にサーバーを選ぶ際の参考にしてみてください。

株式会社ジーデップ・アドバンス

株式会社ジーデップ・アドバンスは、大手半導体メーカーのAMD・NVIDIA・Intelの認定パートナーとして、ディープラーニング向けのサーバーや各種システムツールを取り扱う企業です。

ジーデップ・アドバンス社では、「NVIDIA A100(CUDAコア:6,912基・Tensorコア:432基)」や「NVIDIA H100(CUDAコア:14,592基・Tensorコア:456基)」などのハイスペックGPUが搭載されたサーバーが提供されています。

また、製品の中にはレンタルで使用可能なものもあるため、一括購入前に使用感を試せるメリットがあります。

パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社

パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社は、企業向けの業務効率化ソリューションやAIOCRソリューションを提供する企業です。

パナソニック ソリューションテクノロジー社では、「NVIDIA A100」を最大4枚もしくは8枚搭載できるディープラーニング向けサーバーを提供しています。

また、期間限定で一般企業や学校法人向けに特別価格キャンペーンを実施しており、ハイスペックサーバーを手頃に導入できる魅力もあります。

HPCシステムズ株式会社

HPCシステムズ株式会社は、大学や官公庁の研究開発機関向けに、高性能なハードウェア機器の開発・製造・販売を手掛ける企業です。

HPCシステムズ社では、GPUに「NVIDIA  A100」を採用した製品や、CPUにAMD製の「EPYC 7003・9004シリーズ」を採用した製品など、最高ランクのGPUとCPUが搭載されたサーバーを多数取り扱っています。

また、定期的に台数限定の特価キャンペーンが実施されており、ハイスペックなサーバーをお得な価格で購入できるメリットがあります。

サンウェイテクノロジー株式会社

サンウェイテクノロジー株式会社は、国内外メーカーの代理店として、ディープラーニング向けのサーバーやワークステーション、ストレージなどのPC製品を販売する企業です。

サンウェイテクノロジー社のディープラーニング向けサーバーでは、「NVIDIA GeForce RTX 3090(CUDAコア:10,496基)・NVIDIA A6000(CUDAコア:10,752基・Tensorコア:336基)・NVIDIA A100」 の3種類の高性能GPUから選べます。

また、仮想環境の「Docker・Singularity」が標準でインストールされており、開発環境を構築する手間を省けるメリットがあります。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は、情報通信業や製造業、運輸業など様々な業界に、NVIDIAの導入実績を持つ企業です。

CTCでは、「NVIDIA H100」を搭載した製品や「NVIDIA A100」を8枚搭載した製品など、大規模なディープラーニング開発に適しているサーバーが豊富です。

また、CTCに一任すれば、サーバーの導入に必要なインフラ構築から保守・運用まで、幅広くサポートしてもらえるメリットがあります。

株式会社ニューテック

株式会社ニューテックは、サーバーのストレージ本体の開発・製造・販売を長年手掛け続けてきた企業です。長年の経験に基づいて、HDD機種を選定・全数受け入れ検査を自社で実施し、初期不良品を徹底的に排除しています。

また、ニューテック社の「Cloudy DP」はカスタマイズ性に優れたディープラーニング向けサーバーで、「NVIDIA A100・A6000・H100」など複数のGPUから選択可能です。さらには、CPUとRAMの変更も可能で、用途に合わせたオリジナルのサーバーへカスタマイズできるメリットがあります。

テックウインド株式会社

テックウインド株式会社は、マザーボードやCPU、メモリなどのPCパーツを取り扱う企業です。

テックウインド社の「SuperServer 9029GP-TNVRT」は、16枚の「NVIDIA V100(CUDAコア:5120基・Tensorコア:640基)」が搭載されたディープラーニング向けサーバーです。GPU間は「NVSwitch」で接続する仕組みを採用しているため、GPU同士が毎秒2.4TBの全帯域幅で通信できます。

そのため、テックウインド社のサーバーを利用すれば、全GPUがHBM2メモリへスムーズにアクセスできるようになるため、大量の画像データでも高速に処理できます。

株式会社NTTPCコミュニケーションズ

株式会社NTTPCコミュニケーションズは、ネットワーク機器やクラウドサービスを提供する企業です。

NTTPCでは、ハイスペックGPUである「NVIDIA A100・H100」が4枚以上搭載できるサーバーが用意されています。また、「Ubuntu OS」や「CUDA Toolkit」、「NVIDIA Docker」などのシステム環境・実行環境ツールがプリインストールされているものもあり、簡単にディープラーニング開発を始められるメリットがあります。

システムワークス株式会社

システムワークス株式会社は、研究機関・一般企業・個人向けにコンピュータや関連製品の製造や販売を手掛けている企業です。

システムワークス社のディープラーニング向けサーバーには、4枚の「NVIDIA A100」を搭載している製品や「Intel Xeonシリーズ・AMD EPYC 7000シリーズ」のCPUを搭載した製品などがあり、ラインナップが豊富です。

45万円程度から購入できる製品など、ディープラーニング向けサーバーの中では比較的手ごろな価格帯のものも多く、個人利用向けのサーバーとしてもおすすめです。

株式会社トゥモロー・ネット

株式会社トゥモロー・ネットは、NVIDIAパートナーネットワークのうち、最上位のNVIDIAエリートパートナーに認定されている企業です。

トゥモロー・ネット社では、13種類のAI開発向けサーバーが取り揃えられており、GPUやCPUなどのPCパーツが異なるサーバーを比較したうえで、最適な製品を選べるメリットがあります。具体的には、GPUは「NVIDIA RTX A30・A100・A2000・A4000・H100」のいずれかが採用され、CPUはIntel製とAMD製から選べて、AMD製だけでも「EPYC 7003・7002・9004シリーズ」の3種類あります。

また、自動検証ツールを使った「導入前検証サービス」や、最大12時間のエージングを行う「保守・運用サポート」など、サーバーの導入から運用までのサポートが充実しているため、PCのノウハウがなくても安心して利用できる点も魅力です。

株式会社エーティーワークス

株式会社エーティーワークスは、オリジナルサーバーの開発事業や企業向けセキュリティ製品の販売事業を行っている企業です。

エーティーワークス社では、静音や省スペースで運用できるディープラーニング向けサーバーを取り扱っています。また、OSやアプリケーションのインストール、並列環境構築のサポートがあり、購入後すぐに使い始められるメリットがあります。

株式会社シーティーソリューション

株式会社シーティーソリューションは、サーバーやワークステーションなどの開発・製造・販売を手掛ける企業です。メモリやグラフィックボードなどのPCパーツを、利用者のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできる魅力があります。

シーティーソリューション社では、「GeForce GTX 1080(CUDAコア:2560基)」を8基搭載したディープラーニング向けサーバーを提供しています。

さらには、SSDとHDDが最大6基も増設可能であったり、WindowsOSへ変更できたりと、オプションも充実しています。

株式会社キングテック

株式会社キングテックは、サーバーやストレージ、メモリなどのPCパーツの販売・保守サービスを手掛ける企業です。

キングテック社では、ディープラーニング開発環境向けに最大8枚まで「NVIDIA A100」を搭載できるサーバーが提供されています。

また、「NVIDIA P100(CUDAコア:3584基・Tensorコア:640基)」が最大4枚搭載できるコスパの高いサーバーも提供されるなど、用途に合わせて多種多様なサーバーから選ぶことができます。

株式会社ファナティック

株式会社ファナティックは、利用者に最適なハードウェアやソリューションを提供するオーダーメイドメーカーです。

ファナティック社では、IntelのXeonと「NVIDIA ・A100・H100」を複数搭載できるサーバーをベースモデルとして提供しています。また、使用用途に合わせて、ベースモデルからCPU・メモリ・HDDなどを自由に変更できるメリットがあります。

株式会社ナベインターナショナル

株式会社ナベインターナショナルは、LinuxベースのPCクラスタ専業メーカーとして、ソフトウェアシステムやハードウェア機器を提供するメーカーです。

ナベインターナショナル社では、個人開発向けのタワー型サーバーやHDDを24本も搭載できるサーバーなど、多様なニーズに合わせた製品が魅力です。また、TensorflowやChainerなどのAI用のフレームワークの構築も任せられます。

ディープラーニング用のサーバーの選び方のポイント

数多くあるサーバーの中から、最適なGPUを選ぶことは容易ではありません。ここでは、ディープラーニング用サーバーの選び方を解説します。サーバー選びで後悔しないためにも、それぞれチェックしてみてください。

サポート体制

サーバーを提供する企業では、様々なサポートサービスを提供している場合があります。

例えば、ディープラーニング用の環境構築サポートや故障した場合の修理サポートなど、企業によって異なります。また、チャットで24時間対応してくれるものもあれば、オンラインビデオ通話で画面を操作しながら説明してくれるものなど、対応方法も様々です。

サーバーの環境構築のノウハウがない場合や、トラブルを最小限に抑えて運用したい場合には、サポートが充実しているサービスを選ぶことをおすすめします。

予算

一般的にサーバーの価格は、GPUやCPUの性能が良くなるほど高くなる傾向にあります。そのため、コストを抑えたい場合には、ワンランク下のCPUやストレージを選ぶとよいでしょう。

ただし、サーバーのランクを下げる場合には、GPU以外のパーツにしましょう。理由は、GPUは、直にディープラーニングの性能に関わってくるため、ランクを下げてしまうと処理能力が落ちるからです。

また、同じサーバーでも、オンプレミス型よりもクラウド型の方がお得になるケースがあります。オンプレミス型では100万円するようなサーバーを買い切る必要がありますが、クラウド型では利用した分しかかからないため、オンプレミス型の10分の1程度の負担で済みます。

なるべくコストを抑えてハイスペックなサーバーを導入したい場合には、クラウド型のサービスの利用を検討するとよいでしょう。

ディープラーニング用のクラウドサーバーなら「M:CPP」がおすすめ

MCPP

お得にディープラーニング用のサーバーを用意したい場合には、当社モルゲンロットが提供する「M:CPP」がおすすめです。それでは、M:CPPの特徴や使えるサーバーの種類、メリットについて詳しく解説していきます。

M:CPPの概要

M:CPPは、AMD製のハイエンドGPUを好きなタイミングで利用できるクラウドGPUサービスです。

M:CPPでは、低コストプランから、大規模な開発向けのプランまで、幅広いニーズに合うプランが提供されています。また、ディープラーニング開発環境用として、「TensorFlowやPyTorch、ONNX」などのAI向けフレームワーク・ライブラリの構築もサポートしています。

なお、M:CPPについてさらに詳しく知りたい方は、『GPUクラウドサービスなら「M:CPP」!概要とおすすめの理由』をチェックしてみてください。

M:CPPで使えるサーバー

M:CPPでは、次のようにGPUの種類や搭載数が異なるタイプのサーバーを使えます。

 

プラン名 ウルトラパフォーマンス ハイクラス ミドルクラス ローコスト
GPUの種類 Radeon VII Vega 56 Vega 56 Vega 56
GPUの搭載数 2 4 2 1
CPUの種類 Core i9 9900KF AMD Ryzen 7 2700 など Core i5 9400F など Core i3 9100F など

 

「Radeon VII・Vega 56」は、いずれもハイスペックGPUで、WQHDや4Kディスプレイなどの高解像度環境でもスムーズに使用できます。

M:CPPのメリット

M:CPPのメリットは次の3つです。

・「ベアメタル」と「プリインストール」のどちらも選べる

専有サーバーとして利用できる

・AnacondaもしくはDocker環境での環境構築をサポートしてもらえる

・CPUの変更やHDDの増設など、GPU以外のスペック調整も可能

・大手クラウドGPUサービスと比較して「2分の1以下」の費用で導入でき、コストパフォーマンスに優れる

M:CPPは、利用者の既存環境やニーズに合わせてGPUサーバーのオーダーメイドが可能で、カスタマイズ性に優れています。なお、M:CPPについてさらに詳しく知りたい方は、『GPUクラウドサービスなら「M:CPP」!概要とおすすめの理由』をチェックしてみてください。

まとめ

近年、AI開発のニーズに合わせて、各企業から様々なディープラーニング開発向けのサーバーが提供されています。

たとえば、最大16基のハイスペックGPUを搭載できる製品や、CPUやストレージなどのカスタマイズも可能な製品など、幅広いサーバーがあります。

ディープラーニング向けのGPUをお得に導入したい場合には、当社モルゲンロットが提供するクラウドGPUの「M:CPP」がおすすめです。

M:CPPでは、高性能なAMD製のGPUを月額5万円程度から導入できるメリットがあります。

そのため、これからディープラーニング事業を始める企業の皆さまは、まずは当社のM:CPPを利用してみてはいかがでしょうか?

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